髙橋あやの『張衡の天文学思想』(汲古書院、2018年)

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序 吾妻重二

序章 本書の立場

一 中国における天文学と天の思想  

二 科学と術数

三 張衡について

四 中国古代の宇宙論 

五 本書の構成と目的  

(参考)張衡年譜

第一章 「渾」の用法に見る渾天説の原義

一 上古音から見る「渾」の類型   

二 「渾天」の用例

三 古代の文献に見られる「渾」   

四 揚雄における「渾」の用法

五 張衡における「渾」の用法

おわりに――渾天説の原義

第二章 『霊憲』と『渾天儀』の比較

一 『霊憲』と『渾天儀』の比較    

二 『渾天儀』は張衡の作か

三 『霊憲』と『渾天儀』の扱いの相違の要因

(参考)『渾天儀』の張衡著作部分と後世の注釈部分について

第三章 渾天説の天文理論

一 張衡の渾天説――張衡は地球概念をもっていたか

二 天文理論の継承と発展

第四章 渾天説と尚水思想

一 尚水思想の系譜         

二 渾天説における尚水思想

三 張衡と尚水思想と崑崙山     

四 天・地・水の思想

第五章 張衡「思玄賦」の世界観

一 張衡と「思玄賦」        

二 「思玄賦」の内容と構成

三 崑崙と黄帝、西王母の位置    

四 天上世界の描写 おわりに――「思玄賦」と張衡

第六章 張衡と占術

一 「思玄賦」の占術表現      

二 『霊憲』の占術表現

三 讖緯に対する態度

第七章 張衡佚文の考察

一 張衡の星・星座・惑星の知識   

二 張衡の佚文

三 張衡佚文と『晋志』、『史記正義』 

四 張衡佚文の検討

(附表)張衡の佚文対照表

第八章 『海中占』関連文献に関する基礎的考察

一 目録中の「海中」諸文献     

二 「海中」諸文献の「海中」に対する認識

三 『海中星占』、『海中占』の佚文  

四 『海中占』の占辞の特徴

五 「海中」の検討        

附 『海中占』の輯佚

終章 本書のまとめ

参考文献一覧/跋/索引