目次
序 水口幹記
総論 〈術数文化〉という用語の可能性について 水口幹記
Ⅰ 〈術数文化〉の形成・伝播
人日と臘日―年中行事の術数学的考察 武田時昌
堪輿占考 名和敏光
味と香 清水浩子
郭璞『易洞林』と干宝『捜神記』―東晋はじめ、怪異記述のゆくえ 佐野誠子
白居易新楽府「井底引銀瓶 止淫奔也」に詠われる「瓶沈簪折」について―唐詩に垣間見える術数文化 山崎藍
引用書から見た『天地瑞祥志』の特徴―『開元占経』及び『稽瑞』所引の『漢書』注釈との比較から 洲脇武志
宋『乾象新書』始末 田中良明
獣頭の吉鳳「吉利・富貴」について―日中韓の祥瑞情報を手がかりに 松浦史子
三善清行「革命勘文」に見られる緯学思想と七〜九世紀の東アジア政治 孫英剛
Ⅱ 〈術数文化〉の伝播・展開
ベトナムにおける祥瑞文化の伝播と展開―李朝(一〇〇九〜一二二五)の霊獣世界を中心にして ファム・レ・フイ
漢喃研究院に所蔵されるベトナム漢喃堪輿(風水)資料の紹介
チン・カック・マイン/グエン・クォック・カイン
漢喃暦法の文献における二十八宿に関する概要 グエン・コン・ヴィエット
ベトナム阮朝における天文五行占の受容と禁書政策 佐々木聡
『越甸幽霊集録』における神との交流 佐野愛子
「新羅海賊」と神・仏への祈り 鄭淳一
『観象玩占』にみる東アジアの術数文化 髙橋あやの
日本古代の呪符文化 山下克明
平安時代における後産と医術/呪術 深澤瞳
江戸初期の寺社建築空間における説話画の展開―西本願寺御影堂の蟇股彫刻「二十四孝図」を中心に 宇野瑞木